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携帯会社を乗り換えたいと思っても、「電話番号はそのまま使えるのか」「先に今の回線を解約するのか」「MNP予約番号は必要なのか」と、手順が分かりにくく感じる人は少なくありません。
MNPを使えば、現在の電話番号を引き継いだまま、別の携帯会社へ乗り換えられます。現在は、対応する事業者間のWeb手続きであれば、MNP予約番号を事前に取得しない「MNPワンストップ」も利用できます。
ただし、申し込み前に今の回線を解約したり、端末の対応状況を確認せずにSIMを申し込んだりすると、電話番号を引き継げない、開通できないといった失敗につながります。
MNPでは、今の回線を自分で先に解約せず、乗り換え先でMNPとして申し込むことが最も重要です。
この記事では、初めてMNPを利用する人に向けて、準備から申し込み、回線切り替え、初期設定までを7ステップで解説します。
※制度や各社の受付条件は変更されることがあります。本記事は2026年7月時点の情報を基に作成しています。申し込み直前には、必ず利用する携帯会社の公式サイトで最新情報をご確認ください。
MNPとは電話番号を変えずに携帯会社を乗り換える仕組み
MNPは「Mobile Number Portability」の略で、現在利用している携帯電話番号を引き継いで、別の携帯会社と契約する仕組みです。
たとえば、ドコモからau、ソフトバンクから楽天モバイル、大手キャリアから格安SIMへ移る場合でも、MNPを利用すれば同じ電話番号を使い続けられます。
一方、MNPで引き継げるのは基本的に携帯電話番号です。現在の携帯会社が発行したメールアドレスや、各社独自のサービス、割引まで自動的に引き継がれるわけではありません。
| 項目 | MNP後の扱い |
|---|---|
| 携帯電話番号 | 引き継げる |
| スマホ内の写真・連絡先 | 端末をそのまま使う場合は基本的に残る。買い替える場合はデータ移行が必要 |
| LINEアカウント | 適切な引き継ぎ設定をすれば利用できる |
| キャリアメール | 原則としてそのままでは使えない。持ち運びサービスを利用できる場合がある |
| 家族割・光回線とのセット割 | 条件変更や終了の可能性がある |
| 端末の分割払い | 乗り換え後も残債の支払いが続く |
MNPは「今の会社を解約してから新しい会社と契約する」手続きではありません。新しい携帯会社でMNP転入の手続きが完了すると、通常は元の回線が解約されます。
MNPの手続きには2つの方法がある

MNPの手続き方法は、大きく「MNPワンストップ」と「MNP予約番号を使う方法」の2つに分かれます。
| 方法 | 特徴 | 向いているケース |
|---|---|---|
| MNPワンストップ | 乗り換え先から手続きを始め、予約番号なしで進める | 対応事業者間でWebから申し込む場合 |
| MNP予約番号方式 | 現在の携帯会社で予約番号を取得してから、乗り換え先へ申し込む | ワンストップ非対応、店頭申込み、一部の契約など |
MNPワンストップなら予約番号を事前に取得しない
MNPワンストップは、乗り換え先のWebサイトから申し込みを開始し、途中で現在の携帯会社の会員ページにログインして転出手続きを行う方式です。手続き後は乗り換え先の申込画面に戻って契約を続けます。
予約番号を発行して別のサイトへ入力する必要がないため、対応事業者間でオンライン手続きをする人には分かりやすい方法です。
ただし、店頭で申し込む場合、法人契約、一部の格安SIMや特殊な契約などでは利用できないことがあります。ワンストップを利用できるかは、乗り換え先の公式サイトで確認してください。
MNPワンストップの手続きが途中で止まる場合は、MNPワンストップができない原因と対処法を確認してください。対象外のため予約番号方式へ切り替えたものの、番号を取得できない場合は、MNP予約番号が発行できない原因と対処法で確認項目を紹介しています。
予約番号方式では有効期限に注意する
ワンストップを利用できない場合は、現在の携帯会社でMNP予約番号を取得します。予約番号の有効期間は、発行日を含めて15日間です。
ただし、「15日以内ならいつ申し込んでもよい」とは限りません。オンラインショップによっては、申し込み時点で有効期限が10日以上残っていることなどを条件にしています。番号を取得したら、できるだけ早く申し込みましょう。
有効期限が切れても電話番号が失われたり、回線が自動解約されたりするわけではありません。乗り換えを続ける場合は、予約番号を取り直します。
期限が切れたあとの回線状態や再発行手順は、MNP予約番号の有効期限が切れた場合の対処法で詳しく解説しています。
MNPで必要なもの
携帯会社によって細かな条件は異なりますが、MNPの申し込みでは主に次のものを準備します。
- 本人確認書類
- クレジットカードまたは銀行口座情報
- 連絡を受け取れるメールアドレス
- 現在利用している携帯会社のログイン情報
- MNP予約番号(ワンストップを利用しない場合)
- 乗り換え後に利用するスマホ
- Wi-Fi環境
本人確認書類として利用できるものは、運転免許証、マイナンバーカード、在留カードなどが一般的ですが、事業者や申し込み方法によって異なります。記載住所が現住所と一致しているかも確認してください。
また、現在の回線と乗り換え先の契約者名義は、原則として同一にしておく必要があります。家族名義の回線を自分名義で契約したい場合は、乗り換え前に名義変更が必要になることがあります。
キャリアメールを連絡先にすると、回線切り替え後に案内メールを確認できなくなる可能性があります。Gmailなど、乗り換え後も利用できるメールアドレスを用意しておくと安心です。
MNPのやり方を7ステップで解説

MNPは、次の順番で進めれば難しくありません。
- 現在の契約内容と名義を確認する
- 乗り換え先と料金プランを決める
- スマホが乗り換え先で使えるか確認する
- ワンストップまたは予約番号方式を選ぶ
- 乗り換え先へ申し込む
- SIMカードまたはeSIMを開通する
- 通信・通話・各種サービスを確認する
ステップ1:現在の契約内容と名義を確認する
最初に、現在利用している携帯会社のマイページで契約状況を確認します。
- 契約者名義
- 毎月のデータ使用量
- 通話オプション
- 端末代の残債
- 家族割の人数と割引額
- 光回線や電気とのセット割
- 契約中の有料オプション
- キャリアメールやキャリア決済の利用状況
自分の月額料金だけが下がっても、家族の割引が減ると、家計全体では節約にならない場合があります。個人の料金だけでなく、家族全体の支払額も確認しましょう。
端末の分割払いが残っていてもMNPはできます。ただし、残債がなくなるわけではなく、乗り換え後も元の携帯会社への支払いが続きます。
ステップ2:乗り換え先と料金プランを決める
乗り換え先は、月額料金だけで決めないことが大切です。データ容量、通話、通信エリア、混雑時の速度、店舗サポート、留守番電話など、実際の使い方に合うか確認します。
毎月のデータ使用量が分からない場合は、現在の携帯会社のマイページで直近3〜6か月分を確認してください。使用量に少し余裕を持たせたプランを選ぶと、容量不足による追加購入を防ぎやすくなります。
料金プランの種類を整理したい人は、スマホ代を安くする方法|大手3キャリア・サブブランド・オンライン専用プランを比較も参考にしてください。
ステップ3:スマホが乗り換え先で使えるか確認する
今使っているスマホをそのまま利用する場合は、乗り換え先の「動作確認端末」や「対応端末」のページで、機種名と購入元を確認します。
同じ機種名でも、購入した携帯会社や型番によって対応する周波数帯が異なる場合があります。音声通話、SMS、テザリング、eSIMなど、必要な機能が利用できるかも確認してください。
古い端末ではSIMロック解除が必要な場合があります。SIMロックの有無は端末の設定画面や購入元のマイページで確認できます。
端末の動作が重い、バッテリーがすぐ減る、OS更新の対象外になっている場合は、乗り換えと同時に買い替える方法もあります。判断に迷う場合は、スマホのバッテリー交換と買い替えはどっちが得?をご覧ください。
ステップ4:ワンストップまたは予約番号方式を選ぶ
乗り換え先の公式サイトで、現在利用している事業者がMNPワンストップの対象か確認します。
対象であれば、基本的には乗り換え先の申し込み画面から手続きを始めます。現在の携帯会社のIDとパスワードが必要になるため、事前にログインできるか確認しておきましょう。
対象外の場合や店頭で申し込む場合は、現在の携帯会社でMNP予約番号を取得します。Web、電話、店舗などの受付方法がありますが、Webなら待ち時間を抑えやすい傾向があります。
MNP予約番号を取得しただけでは、現在の回線は解約されません。
ステップ5:乗り換え先へ申し込む
乗り換え先のWebサイトや店舗で、「新規契約」ではなく「他社から乗り換え(MNP)」を選択します。
申込画面では、電話番号、契約者情報、本人確認書類、支払い方法、SIMの種類などを入力・選択します。ワンストップの場合は途中で現在の携帯会社のサイトへ移動し、転出に関する確認を行います。
端末も購入する場合は、割引後の価格だけでなく、返却条件、月額料金、オプション、ポイント付与時期まで確認してください。詳しくは、MNPでスマホを安く買う方法で解説しています。
申し込みが完了しても、すぐに元の回線が停止するとは限りません。SIMカードの到着後、またはeSIMの準備が整った後に、自分で回線切り替えを行う事業者が多くあります。
ステップ6:SIMカードまたはeSIMを開通する
SIMカードを選んだ場合は、カードが届いてから回線切り替えを行い、スマホの電源を切ってSIMを入れ替えます。eSIMの場合は、事業者のアプリやQRコードなどを使ってプロファイルを設定します。
回線切り替えが完了すると、元の携帯会社の回線は利用できなくなります。SIMが手元に届く前や、eSIMを設定できる状態になる前に切り替えないよう注意してください。
また、回線切り替えには受付時間が設定されていることがあります。夜間に手続きをすると翌日の処理になる場合もあるため、トラブル時にサポートへ連絡できる日中に作業すると安心です。
eSIMの設定にはインターネット接続が必要です。現在の回線が停止した後も設定を続けられるよう、安定したWi-Fi環境を用意しておきましょう。
ステップ7:通信・通話・各種サービスを確認する
開通後は、次の項目を順番に確認します。
- Wi-Fiを切った状態でWebサイトを開けるか
- 電話を発信・着信できるか
- SMSを送受信できるか
- テザリングが必要な場合は利用できるか
- 契約した料金プランが正しく反映されているか
- 不要なオプションが付いていないか
- キャリア決済の支払い方法を変更したか
通信できない場合は、端末の再起動、機内モードのオン・オフ、SIMの挿し直し、APN設定を確認します。iPhoneとAndroid、携帯会社によって必要な設定は異なるため、乗り換え先の公式手順に沿って作業してください。
MNPで失敗しやすいポイント
今の回線を先に解約してしまう
MNPを利用する前に現在の回線を通常解約すると、電話番号を引き継げなくなる可能性があります。電話番号を残したい場合は、必ず乗り換え先で「MNP」を選んで申し込んでください。
契約者名義が違う
現在の回線と乗り換え先の契約者名義が異なると、手続きを進められない場合があります。家族名義で契約している人は、申し込み前に名義と生年月日を確認しましょう。
MNP予約番号の有効期限が足りない
予約番号には15日間の有効期間がありますが、乗り換え先が一定以上の残存日数を求めることがあります。番号を取得したら、その日のうちか翌日までに申し込むと余裕があります。
対応端末を確認していない
SIMを入れ替えられても、乗り換え先の回線に対応しているとは限りません。特に古いAndroid端末や海外版端末では、対応バンド、VoLTE、eSIMなどを確認する必要があります。
回線切り替えを早く行いすぎる
新しいSIMが届く前に回線を切り替えると、手元のスマホで電話や通信を使えない時間が生じる可能性があります。SIMカードや設定に必要な案内が揃ってから切り替えましょう。
キャリアメールや認証先を変更していない
銀行、クレジットカード、通販サイトなどの登録先がキャリアメールのままだと、乗り換え後に重要なメールを受け取れない場合があります。Gmailなどへ変更するか、メール持ち運びサービスの利用条件を確認してください。
端末を初期化してしまう
SIMのみ乗り換える場合、通常はスマホの初期化は不要です。新しい端末へ買い替える場合も、LINE、認証アプリ、電子マネー、銀行アプリなどの移行を確認するまで、古い端末を初期化しないでください。
MNPにかかる時間の目安
オンライン申込みの入力自体は、必要なものが揃っていれば30分程度で終わることがあります。ただし、本人確認や審査、SIMカードの配送、回線切り替えにかかる時間は事業者によって異なります。
| 工程 | 時間の目安 |
|---|---|
| 料金プラン・対応端末の確認 | 30分〜数時間 |
| 申し込み入力 | 20〜40分程度 |
| 本人確認・審査 | 当日〜数日 |
| SIMカード配送 | 数日程度 |
| eSIM発行 | 最短当日。ただし審査状況による |
| 回線切り替え・設定 | 30分〜数時間 |
急ぎの場合でも、審査やシステムメンテナンスで即日開通できない可能性があります。仕事や旅行で電話が必要な日の直前は避け、余裕のある日に申し込みましょう。
MNPに関するよくある質問
MNPでは今の携帯会社を自分で解約しますか?
基本的には自分で先に解約しません。乗り換え先でMNP転入が完了すると、元の回線は解約されます。先に通常解約すると、電話番号を引き継げない可能性があります。
MNP予約番号を取ったらすぐ解約されますか?
予約番号を取得しただけでは解約されません。予約番号を使わず有効期限が切れた場合も、通常は現在の回線をそのまま利用できます。
MNPワンストップと予約番号はどちらがおすすめですか?
対応する事業者間でWebから申し込むなら、予約番号を事前に取得しないワンストップが簡単です。非対応事業者、店頭申込み、一部の契約では予約番号方式を利用します。
スマホ内の写真やアプリは消えますか?
今のスマホをそのまま使ってSIMだけ入れ替える場合、通常は写真やアプリは消えません。ただし、万一に備えてバックアップを取ってから作業してください。端末を買い替える場合はデータ移行が必要です。
端末代が残っていてもMNPできますか?
MNPは可能です。ただし、残っている端末代は免除されず、乗り換え後も元の携帯会社へ支払います。返却プログラムを利用している場合は、返却期限や故障時の条件も確認してください。
MNPするなら月末がお得ですか?
必ず月末が得とは限りません。元の携帯会社の日割り、乗り換え先の課金開始日、キャンペーン条件によって変わります。月末ぎりぎりに申し込むと、配送や審査が翌月へずれる可能性もあるため、余裕を持って手続きしてください。
乗り換え中に電話が使えない時間はありますか?
回線切り替えから新しいSIMの設定が完了するまで、電話や通信を利用できない時間が生じる場合があります。切り替え前にSIMやWi-Fi環境を準備し、仕事やSMS認証を使わない時間帯に作業すると安心です。
まとめ|MNPは今の回線を解約せず乗り換え先から申し込もう
MNPを使えば、現在の携帯電話番号を引き継いだまま、別の携帯会社へ乗り換えられます。
手続きの流れは次のとおりです。
- 現在の契約内容と名義を確認する
- 乗り換え先と料金プランを決める
- スマホの対応状況を確認する
- ワンストップまたは予約番号方式を選ぶ
- 乗り換え先へMNPで申し込む
- SIMカードまたはeSIMを開通する
- 通信・通話・サービスを確認する
最も避けたいのは、MNPの申し込み前に今の回線を通常解約することです。電話番号を残したい場合は、現在の回線を維持したまま、乗り換え先でMNPとして申し込みます。
また、端末の対応状況、契約名義、家族割、端末残債、キャリアメールも事前に確認しておくと、乗り換え後のトラブルを減らせます。
MNPは手順を一つずつ確認すれば、初心者でもオンラインで進められます。まずは現在のデータ使用量と契約名義を確認するところから始めましょう。
参考にした公式情報


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